白い太陽

眠ったままの世界は
やけに静かだった

街は朝霧に飲み込まれて

僕は
白く現れた太陽の下で
ただ、佇んでいた



疲れた



もうここから動きたくなかった…

見上げると
変わらず太陽がそこにあって

なぜか妙に憎らしくなった

あいつは全部見ていたんだ

あそこから

夢が崩れていくのも

霧に隠れていった心も

歪んでしまった僕も

あいつは…。

太陽は
白い太陽は
僕を笑っているのかな…?

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